生駒芳子

いま私は、おしゃれな伝統工芸作品を開拓し、国内外に紹介するプロジェクトを手がけている。その名も「FUTURE TRADITION WAO」。日本の伝統工芸は、私たちが誇るべき宝であると同時に素材や製法がオーガニックだが、私はこれを極めて「エシカル」な産業だととらえて注目している。 環境問題が深刻化し、消費の動機が問われるいま、人々が求めるものは何か? その答えの一つが、“ていねいに作られたもの”であり、また“夢や物語を宿したもの”ではないだろうか。